公開情報の項目
組織名
- 日本銀行
公開日
- 2003年3月10日
公開記事
- 「2月13、14日開催分 」
公開記事の問題設定
- 臨時金利調整法の目的と効果は何か?
- 金融庁長官と財務大臣は、流動性預金金利の上限の定めを変更するためにどのような権限を持っているのか?
- 決定会合後の公表方法はどのようなものか?
公開記事の概要
臨時金利調整法に基づいて、日本銀行政策委員会に対して、流動性預金金利の上限の定めを変更するよう、金融庁長官および財務大臣から発議がなされた。全員一致で、金融庁長官と財務大臣に報告することが決定された。この件は、決定会合が終了後、適切な方法で公表されることとなっている。
公開記事のポイント(1)
「このため、2月3日、金融庁長官および財務大臣から、臨時金利調整法に基づき、日本銀行政策委員会に対して流動性預金金利の上限の定めを変更するよう発議がなされた。」
日本銀行 (2003) 2月13、14日開催分 より引用 (閲覧日時:2024-07-09 00:19:39)
公開記事のポイント(2)
「2.委員による採決金融審議会の答申通り、流動性預金に関する金利の上限規制を延長し、その旨金融庁長官および財務大臣に報告することが、全員一致で決定された。」
日本銀行 (2003) 2月13、14日開催分 より引用 (閲覧日時:2024-07-09 00:19:39)
公開記事のポイント(3)
「また、本件については、決定会合終了後、適宜の方法で公表することとされた。」
日本銀行 (2003) 2月13、14日開催分 より引用 (閲覧日時:2024-07-09 00:19:39)
公開記事の解説
上述した問題設定に対して、解決策を分析してみましょう。
問題設定(1):臨時金利調整法の目的と効果は何か?
臨時金利調整法の目的は、金融機関が政府機関からの融資を受ける際に、適切な利息を支払うことができるようにすることです。具体的には、金融庁長官や財務大臣が流動性預金金利の上限を決めることができ、この上限を超える利息は支払う必要がありません。また、上限が定められたことにより、金融機関はより低い金利で融資を受けることができるため、市中銀行や預金者に対する金利転嫁が抑制されることが期待されます。ただし、この制度は一時的なものであり、時限措置であることに注意が必要です。
問題設定(2):金融庁長官と財務大臣は、流動性預金金利の上限の定めを変更するためにどのような権限を持っているのか?
金融庁長官と財務大臣は、臨時金利調整法に基づいて、流動性預金金利の上限の定めを変更するための権限を持っています。具体的には、金融庁長官が政策委員会に対して発議を行い、その発議が全員一致で認められれば、金融庁長官と財務大臣に報告されます。そして、その後、決定会合が終了した後に、適切な方法で公表されることとなっています。したがって、金融庁長官と財務大臣は、流動性預金金利の上限の定めを変更するために必要な手続きを行うことができます。
問題設定(3):決定会合後の公表方法はどのようなものか?
この決定の公表方法は、金融庁と財務省のウェブサイトに掲載されることとなっています。また、日本銀行のウェブサイトにも掲載される可能性があります。会合後に、公表される時期は未定ですが、通常は早めの公表が行われます。
公開記事と関連するトレンドワード
トレンドワード(1):「金融」、「市場」
- 上図は、過去から現在までの日本銀行の公開記事で、「金融」、「市場」の組み合わせが発生する頻度を可視化した折れ線グラフです。
- 横軸が年月、縦軸が「金融」、「市場」の発生頻度を0-1の範囲で規格化した値になります。
主要なトレンド転換として、2000年1月、2016年1月、2016年4月にマイナス方向のトレンド転換を示しています。一方、1998年9月、1998年10月、1998年12月にプラス方向のトレンド転換を示しています。特に、今回の公開記事は1998年10月のトレンド転換と関連している模様です。
トレンドワード(2):「日本銀行」、「政策」
- 上図は、過去から現在までの日本銀行の公開記事で、「日本銀行」、「政策」の組み合わせが発生する頻度を可視化した折れ線グラフです。
- 横軸が年月、縦軸が「日本銀行」、「政策」の発生頻度を0-1の範囲で規格化した値になります。
主要なトレンド転換として、2013年6月、2013年7月、2022年10月にマイナス方向のトレンド転換を示しています。一方、2012年3月、2019年8月、2019年9月にプラス方向のトレンド転換を示しています。特に、今回の公開記事は2019年09月のトレンド転換と関連している模様です。
トレンドワード(3):「政策」、「金融」
- 上図は、過去から現在までの日本銀行の公開記事で、「政策」、「金融」の組み合わせが発生する頻度を可視化した折れ線グラフです。
- 横軸が年月、縦軸が「政策」、「金融」の発生頻度を0-1の範囲で規格化した値になります。
主要なトレンド転換として、2006年7月、2006年8月、2013年6月にマイナス方向のトレンド転換を示しています。一方、2008年11月、2012年5月、2012年11月にプラス方向のトレンド転換を示しています。特に、今回の公開記事は2008年11月のトレンド転換と関連している模様です。
ソーシャルメディアの主な反応
これね。政策委員会で流動性預金金利の上限を定めることになったわけだ。
もともと日銀は民間銀行から預けられる資金を運用することで、国債の購入や国債売却などを行っています。しかし、流動性預金金利の上限を定めることで、民間銀行からの預金が流動性預金金利の上限に達する場合は、日銀が金利を上げないという方針が取られることになります。
いや、それだけではない。民間銀行が日銀に預けているお金が利用できないということは、民間銀行が自由に資金を調達できないということだ。これは経済にも悪影響を与える可能性がある。
まあ、そうだね。ただ、この問題がどの程度悪影響を与えるのかは、まだわからないけどね。