公開情報の項目
組織名
- 日本銀行
公開日
- 1998年9月29日
公開記事
- 「8月11日開催分 」
公開記事の問題設定
- 大量資金供給は9月中間期末への影響はあったか?
- 「1〜9千億円まで積上げ順を圧縮する」とは具体的にどういう意味か?
- 5月17日から8月末15日までのオーバーナイトグラフで、0.43%は高いか?低いか?
公開記事の概要
具体的に見ると、7月後半には徐々に9月の中間期末が意識され始め、金利上昇圧力が高まりました。そのため、朝方の積み上幅を連日1兆円前後とする大量の資金供給を行いた。これらの金融調整により、次第に金利上昇圧力も和らいできたため、7月末以降は、1日の積み上げ幅を1〜4千億円まで圧縮した。
また、銀行調整により、「1〜9千億円まで積上げ順を圧縮する」ということが明らかになった。今はオーバーナイトレートが積み期間中であるため、5月17日から8月末15日までのオーバーナイトグラフでは0.43%となっている。この間、ターム物金利も、7月末以降、金利上昇圧力が幾分和らいだ。
公開記事のポイント(1)
「具体的にみると、7月後半は、9月中間期末が徐々に意識され始めて金利上昇圧力が高まったため、大量の資金供給を行い、朝方の積み上幅を連日1兆円前後とした。」
日本銀行 (1998) 8月11日開催分 より引用 (閲覧日時:2024-07-07 05:12:36)
公開記事のポイント(2)
「こうした金融調節を受けて、次第に金利上昇圧力も緩和されたため、7月末以降は、日々の積み上幅を1〜4千億円まで圧縮した。」
日本銀行 (1998) 8月11日開催分 より引用 (閲覧日時:2024-07-07 05:12:36)
公開記事のポイント(3)
「この結果、今積み期間中(7月16日〜8月15日)のオーバーナイト・レートは、昨日(8月10日)までの加重平均で0.43%となっている。」
日本銀行 (1998) 8月11日開催分 より引用 (閲覧日時:2024-07-07 05:12:36)
公開記事の解説
上述した問題設定に対して、解決策を分析してみましょう。
問題設定(1):大量資金供給は9月中間期末への影響はあったか?
大量資金供給は9月中間期末への影響がありました。具体的には、7月後半には金利上昇圧力が高まったため、朝方の積み上げ幅を1兆円前後とする大量資金供給が行われました。これにより、金利上昇圧力は和らぎ、1日の積み上げ幅は1〜4千億円まで圧縮されました。
また、銀行調整により、「1〜9千億円まで積み上げ順を圧縮する」という方針が明確化され、オーバーナイトレートやターム物金利も、金利上昇圧力が幾分和らいでいることが確認されました。これらの調整により、今後の金融政策は安定的に運営されることが期待されています。
問題設定(2):「1〜9千億円まで積上げ順を圧縮する」とは具体的にどういう意味か?
「1〜9千億円まで積上げ順を圧縮する」というのは、金融調整により積上げのペースを抑え、1日あたりの積上げ量を制限することを意味しています。7月後半から9月の中間期末に向けて金利上昇圧力が高まり、金融緩和が必要になったため、朝方に大量の資金供給を行いました。しかし、その後、金利上昇圧力が和らいできたため、7月末以降は1日あたりの積上げ量を1〜4千億円まで圧縮しました。これにより、金融緩和のペースを抑えることができました。また、オーバーナイトレートが積み期間中であるため、5月17日から8月末15日までのオーバーナイトグラフでは0.43%となっており、ターム物金利も幾分和らいでいます。
問題設定(3):5月17日から8月末15日までのオーバーナイトグラフで、0.43%は高いか?低いか?
5月17日から8月末15日までのオーバーナイトグラフの0.43%は、比較的高いと言えます。日本銀行による大量の資金供給によって、朝方の積み上げ幅を連日1兆円前後として、金利上昇圧力を抑えるための努力が続けられました。しかし、9月の中間期末が近づくにつれて、金利上昇圧力が高まり、オーバーナイトレートが上昇することが予想されました。これらの金融調整によって、金利上昇圧力が和らいできたため、7月末以降は1日の積み上げ幅を圧縮したということが分かります。また、オーバーナイトグラフにおいて、0.43%という数値はターム物金利にも影響を与えていることがわかります。このような状況の中で、7月末以降の金利上昇圧力が幾分和らいだことは、金融市場にとってプラスの影響を与える可能性があります。
公開記事と関連するトレンドワード
トレンドワード(1):「短期」、「金融」
- 上図は、過去から現在までの日本銀行の公開記事で、「短期」、「金融」の組み合わせが発生する頻度を可視化した折れ線グラフです。
- 横軸が年月、縦軸が「短期」、「金融」の発生頻度を0-1の範囲で規格化した値になります。
主要なトレンド転換として、1999年5月、1999年7月、1999年12月にマイナス方向のトレンド転換を示しています。一方、1999年3月にプラス方向のトレンド転換を示しています。特に、今回の公開記事は1999年03月のトレンド転換と関連している模様です。
トレンドワード(2):「金融」、「市場」
- 上図は、過去から現在までの日本銀行の公開記事で、「金融」、「市場」の組み合わせが発生する頻度を可視化した折れ線グラフです。
- 横軸が年月、縦軸が「金融」、「市場」の発生頻度を0-1の範囲で規格化した値になります。
主要なトレンド転換として、2000年1月、2016年1月、2016年4月にマイナス方向のトレンド転換を示しています。一方、1998年9月、1998年10月、1998年12月にプラス方向のトレンド転換を示しています。特に、今回の公開記事は1998年10月のトレンド転換と関連している模様です。
トレンドワード(3):「企業」、「資金」
- 上図は、過去から現在までの日本銀行の公開記事で、「企業」、「資金」の組み合わせが発生する頻度を可視化した折れ線グラフです。
- 横軸が年月、縦軸が「企業」、「資金」の発生頻度を0-1の範囲で規格化した値になります。
主要なトレンド転換として、2015年12月、2016年1月、2021年2月にマイナス方向のトレンド転換を示しています。一方、2008年11月、2008年12月、2020年5月にプラス方向のトレンド転換を示しています。特に、今回の公開記事は2020年05月のトレンド転換と関連している模様です。
ソーシャルメディアの主な反応
ターム物金利とか積み上げ幅の話だけど、よくわからない。
ターム物金利は、一定期間内での金利のことを指すんだよ。たとえば、3ヶ月物のターム物金利っていうのは、3ヶ月の期間内での金利のことを指すんだ。
ターム物金利が安定的に推移しているっていうのは、金利が一定の範囲内で変動しているってことだよ。
それとオーバーナイトレートは、銀行がお互いにお金を貸し借りする時に発生する利息のことだよ。