【日本銀行(日銀)】金融政策決定会合(2015年10月30日開催分)の概要と解説

金融政策決定会合

公開情報の項目

組織名

  • 日本銀行

公開日

  • 2015年11月25日

公開記事

公開記事の問題設定

  1. ユーロ相場の下落の理由は何か?
  2. ターム物金利の低下は何を意味するのか?
  3. 日本銀行の補完当座預金付利金利とGCレポレートの水準はどのような意味を持つのか?

公開記事の概要

日本銀行の補完当座預金付利金利(0.1%)を下回る水準である無担保コールレート(オーバーナイト物)とGCレポレートは、金利が低い状態である。ターム物金利を見ると、短国レートは概ねゼロ近辺から小幅のマイナスで推移している。円がユーロに対して高くなった。ECBによる追加緩和期待によるものである。

公開記事のポイント(1)

「無担保コールレート(オーバーナイト物)、GCレポレートとも、日本銀行補完当座預金の付利金利(0.1%)を下回る水準となっている。」

日本銀行 (2015) 10月30日開催分 [PDF 239KB]より引用 (閲覧日時:2024-07-13 21:37:57)

公開記事のポイント(2)

「ターム物金利をみると、短国レートは概ねゼロ近傍ないし小幅のマイナスで推移している。」

日本銀行 (2015) 10月30日開催分 [PDF 239KB]より引用 (閲覧日時:2024-07-13 21:37:57)

公開記事のポイント(3)

「円の対ユーロ相場は、ECBによる追加緩和期待を受けて円高ユーロ安方向の動きとなった。」

日本銀行 (2015) 10月30日開催分 [PDF 239KB]より引用 (閲覧日時:2024-07-13 21:37:57)

公開記事の解説

上述した問題設定に対して、解決策を分析してみましょう。

公開記事と関連するトレンドワード

トレンドワード(1):「短期」、「金融」

  • 上図は、過去から現在までの日本銀行の公開記事で、「短期」、「金融」の組み合わせが発生する頻度を可視化した折れ線グラフです。
  • 横軸が年月、縦軸が「短期」、「金融」の発生頻度を0-1の範囲で規格化した値になります。

主要なトレンド転換として、1999年5月、1999年6月、1999年12月にマイナス方向のトレンド転換を示しています。一方、1999年3月にプラス方向のトレンド転換を示しています。特に、今回の公開記事は1999年03月のトレンド転換と関連している模様です。

トレンドワード(2):「金融」、「市場」

  • 上図は、過去から現在までの日本銀行の公開記事で、「金融」、「市場」の組み合わせが発生する頻度を可視化した折れ線グラフです。
  • 横軸が年月、縦軸が「金融」、「市場」の発生頻度を0-1の範囲で規格化した値になります。

主要なトレンド転換として、2000年1月、2015年12月、2016年1月にマイナス方向のトレンド転換を示しています。一方、1998年9月、1998年10月、1998年12月にプラス方向のトレンド転換を示しています。特に、今回の公開記事は1998年10月のトレンド転換と関連している模様です。

トレンドワード(3):「為替」、「市場」

  • 上図は、過去から現在までの日本銀行の公開記事で、「為替」、「市場」の組み合わせが発生する頻度を可視化した折れ線グラフです。
  • 横軸が年月、縦軸が「為替」、「市場」の発生頻度を0-1の範囲で規格化した値になります。

主要なトレンド転換として、2000年10月、2004年7月にマイナス方向のトレンド転換を示しています。一方、1999年11月、2004年3月にプラス方向のトレンド転換を示しています。特に、今回の公開記事は2004年03月のトレンド転換と関連している模様です。

ソーシャルメディアの主な反応

日本銀行の金利については、補完当座預金付利金利が0.1%であり、無担保コールレートやGCレポレートも同程度です。ただ、ターム物金利に関しては、短国レートはゼロ近辺から小幅のマイナスで推移しています。

円高・ユーロ安の要因としては、ECBによる追加緩和期待があります。

そうですか。円高が進むと、日本の輸出企業にとっては厳しい状況になるかもしれません。

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