公開情報の項目
組織名
- 日本銀行
公開日
- 2000年4月13日
公開記事
- 「3月 8日開催分 」
公開記事の問題設定
- 日本銀行は資金供給オペを積極的に行っているが、外銀のユーロ市場での資金レート引き上げは何を意味するか?
- 外銀がユーロ市場で資金レートを引き上げた理由は何か?
- この問題は邦銀の資金繰りにどのような影響を与えるか?
公開記事の概要
邦銀は翌日物での調達・運用を控え、資金繰りを自然体で行っていた。しかし、問題発生を想定せず、外銀の中にはユーロ市場での資金レートを引き上げたものがあった。第一に、日本銀行の資金供給オペは、コール市場やその他の流動性が低下する中で、レートの安定化に大きな効果を発揮した。
公開記事のポイント(1)
「これは、邦銀が翌日物での調達・運用を控える一方で、問題発生を想定せずに自然体で資金繰りを行っていた外銀のうち、ユーロ市場での調達が困難化した先が、コール市場における調達レートを引き上げたことによるものである。」
日本銀行 (2000) 3月 8日開催分 より引用 (閲覧日時:2024-07-07 18:12:08)
公開記事のポイント(2)
「第一に、日本銀行の資金供給オペは、コール市場等の流動性が低下する中で、レートの鎮静化に大きな効果を発揮した。」
日本銀行 (2000) 3月 8日開催分 より引用 (閲覧日時:2024-07-07 18:12:08)
公開記事のポイント(3)
「この間の特徴的な動きとしては、次の2点が挙げられる。」
日本銀行 (2000) 3月 8日開催分 より引用 (閲覧日時:2024-07-07 18:12:08)
公開記事の解説
上述した問題設定に対して、解決策を分析してみましょう。
公開記事と関連するトレンドワード
トレンドワード(1):「実体」、「経済」
- 上図は、過去から現在までの日本銀行の公開記事で、「実体」、「経済」の組み合わせが発生する頻度を可視化した折れ線グラフです。
- 横軸が年月、縦軸が「実体」、「経済」の発生頻度を0-1の範囲で規格化した値になります。
主要なトレンド転換として、1999年8月、2009年6月、2009年7月にマイナス方向のトレンド転換を示しています。一方、1999年3月、2008年11月にプラス方向のトレンド転換を示しています。特に、今回の公開記事は1999年03月のトレンド転換と関連している模様です。
トレンドワード(2):「中国」、「経済」
- 上図は、過去から現在までの日本銀行の公開記事で、「中国」、「経済」の組み合わせが発生する頻度を可視化した折れ線グラフです。
- 横軸が年月、縦軸が「中国」、「経済」の発生頻度を0-1の範囲で規格化した値になります。
主要なトレンド転換として、2015年12月、2020年2月にマイナス方向のトレンド転換を示しています。一方、2012年5月、2015年8月、2019年3月にプラス方向のトレンド転換を示しています。特に、今回の公開記事は2015年08月のトレンド転換と関連している模様です。
トレンドワード(3):「金利」、「水準」
- 上図は、過去から現在までの日本銀行の公開記事で、「金利」、「水準」の組み合わせが発生する頻度を可視化した折れ線グラフです。
- 横軸が年月、縦軸が「金利」、「水準」の発生頻度を0-1の範囲で規格化した値になります。
主要なトレンド転換として、1999年5月、2008年1月にマイナス方向のトレンド転換を示しています。一方、1998年10月、2006年3月、2006年8月にプラス方向のトレンド転換を示しています。特に、今回の公開記事は2006年08月のトレンド転換と関連している模様です。
ソーシャルメディアの主な反応
問題が起きたことによって、市場全体に不安が広がった。多くの銀行が外貨の調達に苦慮し、日本銀行が介入しなければならなくなりましたね。
日本銀行の資金供給オペは、コール市場やその他の流動性が低下する中で、レートの安定化に大きな効果を発揮しました。
一方で、日本銀行による介入がなければ、市場はさらに混乱していたと思う。私たちの資金繰りも危機的な状況になっていたかもしれない。
私たちの市場参入は、日本市場における外貨建てのオフショア市場の拡大につながった。このようなことが起こると、私たちが日本市場を介して外貨を調達できるという利点が出てくるんですよ。
それは日本にとっても好ましいことです。このような外国銀行の市場参入が増えることにより、日本市場の流動性が高まり、より安定した環境が構築されることにつながると考えられます。
そうですね。