公開情報の項目
組織名
- 日本銀行
公開日
- 2016年9月27日
公開記事
公開記事の問題設定
- 米国の長期金利はどうなっているのか。
- 日本の円相場はどこまで下がる可能性があるか。
- ターム物金利は今後どのように推移すると予想されるか。
公開記事の概要
為替相場が、円の対ドル相場は、英国の国民投票後、いったん円高ドル安が進んだが、その後は、リスク回避姿勢が和らぎ、本邦の財政・金融政策を巡る思惑もあり、円以上の円安ドル高に向かう動きとなった。日経平均株価は、米欧の株価上昇や国内の財政・金融政策を巡る思惑を背景に上昇し、最近では16千円台半ばで推移している。
ターム物金利を見ると、3ヶ月物短期国債金利は、-0.4%前後で推移している。無担保コールレート(オーバーナイト物)は、現在−0.07~−0.03%で推移している。金融・為替市場における短期金融市場では、金利は翌日物・ターム物ともに、マイナス圏で推移している。
公開記事のポイント(1)
「為替相場をみると、円の対ドル相場は、英国の国民投票後、いったん円高ドル安が進展したが、その後は、リスク回避姿勢が和らぐもとで、本邦の財政・金融政策を巡る思惑もあり、円安ドル高方向の動きとなった。」
日本銀行 (2016) 7月28、29日開催分 [PDF 246KB]より引用 (閲覧日時:2024-07-14 00:27:26)
公開記事のポイント(2)
「株価(日経平均株価)は、米欧株価の上昇や本邦の財政・金融政策を巡る思惑を背景に上昇し、最近では16千円台半ばで推移している。」
日本銀行 (2016) 7月28、29日開催分 [PDF 246KB]より引用 (閲覧日時:2024-07-14 00:27:26)
公開記事のポイント(3)
「ターム物金利をみると、短国レート(3か月物)は、−0.3%前後で推移している。」
日本銀行 (2016) 7月28、29日開催分 [PDF 246KB]より引用 (閲覧日時:2024-07-14 00:27:26)
公開記事の解説
上述した問題設定に対して、解決策を分析してみましょう。
問題設定(1):米国の長期金利はどうなっているのか。
米国の長期金利は、直近では1.6%台となっており、比較的低い水準となっています。ただし、今後の米国の政策金利動向によっては変動する可能性があります。為替相場は、英国の国民投票後は一時的に円高ドル安が進みましたが、その後はリスク回避姿勢が和らぎ、本邦の財政・金融政策を巡る思惑もあり、円安ドル高に向かう動きとなっています。日経平均株価は、米欧の株価上昇や国内の財政・金融政策を巡る思惑を背景に上昇し、最近では16千円台半ばで推移しています。
ターム物金利を見ると、3ヶ月物短期国債金利は、-0.4%前後で推移しており、無担保コールレート(オーバーナイト物)は、現在−0.07~−0.03%で推移しています。金融・為替市場における短期金融市場では、金利は翌日物・ターム物ともに、マイナス圏で推移しています。長期的に見れば、この金利水準は日本の低迷する成長率や超低金利政策の影響によるものと考えられます。ただし、今後の財政・金融政策動向や国際情勢の変化によっては、金利水準に影響を与える可能性があります。
問題設定(2):日本の円相場はどこまで下がる可能性があるか。
為替相場が現在円高ドル安に向かっているため、日本の円相場はある程度の円安に向かう可能性があるかもしれません。ただし、短期金利がマイナス圏で推移しているため、日本銀行の金融緩和政策が今後続けられると、円安の流れが続くことが予想されます。
問題設定(3):ターム物金利は今後どのように推移すると予想されるか。
今後、日本のターム物金利は、日本銀行による金融政策の影響により、低金利圏内で推移することが予想されます。一方、米国や欧州の金融政策の動向にも影響を受けることがあるため、変動する可能性もあります。また、為替相場とも密接に連動しているため、国際情勢や海外の金融政策動向にも注目が必要です。
公開記事と関連するトレンドワード
トレンドワード(1):「短期」、「金融」
- 上図は、過去から現在までの日本銀行の公開記事で、「短期」、「金融」の組み合わせが発生する頻度を可視化した折れ線グラフです。
- 横軸が年月、縦軸が「短期」、「金融」の発生頻度を0-1の範囲で規格化した値になります。
主要なトレンド転換として、1999年5月、1999年7月、1999年12月にマイナス方向のトレンド転換を示しています。一方、1999年3月にプラス方向のトレンド転換を示しています。特に、今回の公開記事は1999年03月のトレンド転換と関連している模様です。
トレンドワード(2):「金融」、「市場」
- 上図は、過去から現在までの日本銀行の公開記事で、「金融」、「市場」の組み合わせが発生する頻度を可視化した折れ線グラフです。
- 横軸が年月、縦軸が「金融」、「市場」の発生頻度を0-1の範囲で規格化した値になります。
主要なトレンド転換として、2000年1月、2016年1月、2016年4月にマイナス方向のトレンド転換を示しています。一方、1998年9月、1998年10月、1998年12月にプラス方向のトレンド転換を示しています。特に、今回の公開記事は1998年10月のトレンド転換と関連している模様です。
トレンドワード(3):「圏内」、「動き」
- 上図は、過去から現在までの日本銀行の公開記事で、「圏内」、「動き」の組み合わせが発生する頻度を可視化した折れ線グラフです。
- 横軸が年月、縦軸が「圏内」、「動き」の発生頻度を0-1の範囲で規格化した値になります。
主要なトレンド転換として、2012年6月、2016年2月、2017年1月にマイナス方向のトレンド転換を示しています。一方、2011年11月、2015年10月にプラス方向のトレンド転換を示しています。特に、今回の公開記事は2015年10月のトレンド転換と関連している模様です。
ソーシャルメディアの主な反応
今日の為替相場は円安ドル高に向かってるようです。日経平均株価も高いですね。ターム物金利もマイナス圏で推移してるようです。
なるほど。
金利が低いと企業が資金を借りやすくなるから、日本の株価が上昇するのも理由の一つだね。
日本の金融緩和策が縮小するのかしないのかということで、市場が不透明感を持っていたということだね。
そうだね。翌日物、ターム物ともにマイナス圏で推移してるよ。