【日本銀行(日銀)】金融政策決定会合(2018年1月23日開催分)の概要と解説

金融政策決定会合

公開情報の項目

組織名

  • 日本銀行

公開日

  • 2018年3月14日

公開記事

公開記事の問題設定

  1. この状況下で、日本経済の見通しはどうなのか?
  2. 短期金利がマイナスに転じている理由は何か?
  3. 株価と外国株価の関係はどのようなものか?

公開記事の概要

その条件下で、10年物国債金利はゼロ%程度で推移し、日本国債務の利子率曲線は金融市場調節方針と整合的な形状を持つ。短国レート(4カ月物)を見ると、最近では-0.1%台半ばで推移している。日経平均株価(株価)は、米国株価(外国の株式)の上昇や企業業績(企業の業績)への期待から上昇し、直近では23千円台後半で推移している。

公開記事のポイント(1)

「そのもとで、10年物国債金利はゼロ%程度で推移し、日本国債のイールドカーブは金融市場調節方針と整合的な形状となっている。」

日本銀行 (2018) 1月22、23日開催分 より引用 (閲覧日時:2024-07-14 06:04:42)

公開記事のポイント(2)

「ターム物金利をみると、短国レート(3か月物)は、直近では-0.1%台半ばで推移している。」

日本銀行 (2018) 1月22、23日開催分 より引用 (閲覧日時:2024-07-14 06:04:42)

公開記事のポイント(3)

「株価(日経平均株価)は、米国株価の上昇や企業業績への期待などから上昇し、直近では23千円台後半で推移している。」

日本銀行 (2018) 1月22、23日開催分 より引用 (閲覧日時:2024-07-14 06:04:42)

公開記事の解説

上述した問題設定に対して、解決策を分析してみましょう。

問題設定(1):この状況下で、日本経済の見通しはどうなのか?

日本経済の見通しは、極めて厳しい状況が続いています。短国レートは、金融市場調節方針が緩和されたことにより、一時的に低下していますが、それでもマイナス金利という異常な金利水準にあるため、経済成長や企業業績にはあまりプラスには働かないと見られています。また、日本国債の利子率曲線は、依然として低迷しており、日本国債の発行量が多いことから、債券市場では不安定な状態が続いています。日経平均株価は、米国株価や企業業績に支えられて上昇していますが、国内の需要減少による企業業績悪化の懸念から、上値は限定的となっています。全体として、日本経済は、長期的な成長戦略や構造改革が急務となっています。

問題設定(2):短期金利がマイナスに転じている理由は何か?

短期金利がマイナスに転じている理由は、中央銀行の金融政策によるものです。具体的には、日本銀行が実施している量的緩和政策の一環として、短期金利をマイナスに誘導することで、市中に流通する資金量を増加させることを目的としています。これにより、企業の資金調達環境を改善し、金融機関の貸出動向を促進することが期待されています。また、長期金利を低く抑制し、長期国債の市場需給を改善することも目的とされています。

問題設定(3):株価と外国株価の関係はどのようなものか?

株価と外国株価は互いに影響を与え合っています。日本国内の株式市場は世界的な市場と連動しています。また、外国企業の日本株への投資は、日本の株式市場の値動きを左右することもあります。また、企業業績や経済状況などの要因によっても、株価は変動します。長期的に見ると、日本株価と外国株価の間には、ある程度の相関関係があると言えます。

公開記事と関連するトレンドワード

トレンドワード(1):「短期」、「金融」

  • 上図は、過去から現在までの日本銀行の公開記事で、「短期」、「金融」の組み合わせが発生する頻度を可視化した折れ線グラフです。
  • 横軸が年月、縦軸が「短期」、「金融」の発生頻度を0-1の範囲で規格化した値になります。

主要なトレンド転換として、1999年5月、1999年6月、1999年12月にマイナス方向のトレンド転換を示しています。一方、1999年3月にプラス方向のトレンド転換を示しています。特に、今回の公開記事は1999年03月のトレンド転換と関連している模様です。

トレンドワード(2):「金融」、「市場」

  • 上図は、過去から現在までの日本銀行の公開記事で、「金融」、「市場」の組み合わせが発生する頻度を可視化した折れ線グラフです。
  • 横軸が年月、縦軸が「金融」、「市場」の発生頻度を0-1の範囲で規格化した値になります。

主要なトレンド転換として、2000年1月、2016年1月、2016年4月にマイナス方向のトレンド転換を示しています。一方、1998年9月、1998年10月、1998年12月にプラス方向のトレンド転換を示しています。特に、今回の公開記事は1998年10月のトレンド転換と関連している模様です。

トレンドワード(3):「企業」、「資金」

  • 上図は、過去から現在までの日本銀行の公開記事で、「企業」、「資金」の組み合わせが発生する頻度を可視化した折れ線グラフです。
  • 横軸が年月、縦軸が「企業」、「資金」の発生頻度を0-1の範囲で規格化した値になります。

主要なトレンド転換として、2015年12月、2016年1月、2021年2月にマイナス方向のトレンド転換を示しています。一方、2008年12月、2020年5月にプラス方向のトレンド転換を示しています。特に、今回の公開記事は2020年05月のトレンド転換と関連している模様です。

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